前回の内容と同じ様な感じですが。。。
よくクライアントの方から渡される資料で、この様なまとめ方をされているバイヤー向けの提案書を見かけます。

(注:内容は「例え」ですので、かなり適当です)
とりあえず、どの様な商品特長かはきちんと記載されているのですが、最終的な「この商品の狙い」又は「その項目のまとめ」、いわゆる「オチ」が書かれていません。
これを見て「いやいや、商品の狙いをまとめていない提案書なんて出す人いないよ!ありえない!」と思う方も多いかもしれませんが、実は結構いるのです。
まあそれでも、とりあえずはこの様な提案書でも商談は出来ますし、商品の狙いやまとめは口頭で伝える事も出来ます。
しかし、渡された相手が他の人(上司など)に渡した場合はどうでしょう。
特長を羅列しただけでも一目で「売りの部分」が分かる商品なら良いのですが、殆どの場合はそういう訳にはいかないと思います。その商品の特長が売場に及ぼす影響や、どういう訴求点があるのかを書いていないと、直接お話をしていない相手には殆ど伝わらない事が多いのではないでしょうか。
という訳で、本当に簡単ではありますがこういう風に追加をしてみました。

・・・本当に簡単ですみません。
しかし、その商品の特長がどのように訴求するべきなのかを書く事は絶対に必要です。簡単でも書かないよりは書いた方が絶対に良いです。
あとこういった「まとめ」を書く事は、その商品が自分たちにとってだけでなく「店舗やコンシューマーにとってどのような商品であるか」を再認識する良いきっかけにもなります。
もし自分の提案書に「商品の狙い」や「項目ごとのまとめ」を書く事(思いつくこと)ができないのであれば、その商品や提案書自体に「狙いがない」という致命的な欠陥がある事になります。
そういう商品を薦められても、バイヤーの方が買いたいと思う事はないのでしょうか?
「なぜその商品が相手にとって必要か」を考える事は、提案書を作成する際の基本中の基本です。
市場データやアンケートデータは、その「必要な理由」を具体的にするツールの一つに過ぎません。(もちろん非常に大事なのですが)
読む相手が、読みながら「なるほど!」と感心する様なオチ(まとめ)があってこそ、本当に必要な提案書ではないかと思います。
ちなみに上の二つの提案書、僕だったらこういうふうに作ります。
文字の大きさや扱い方に強弱をつけて、流れを持たせると少し読み易くなります。あと商品イメージが少しでも良くなる様に、商品写真や文字装飾にも少しアクセントをつけてみたりしました。
(まあ、こういう装飾はMicrosoft WordやPower Pointなんかでは少し難しいかもしれませんが。。。)
